Saturday, August 7, 2010

straight up

数日前にpatからの電話があって、今月のスケジュール調整の話をしている時に自分のフェアウェルパーティーを月末にやろうという事になった。


誰かと出会っては誰かと別れるのが毎月、ヘタしたら毎週続くくらい、今年は本当に仲良い友達がいっぱい香港を離れて行く。そしてそろそろ自分の番。


昨日はwhotelでの仕事が長引いて、yumlaに到着するのが2時半くらいになってしまったけど、先週末のプールパーティーで約半年振りにプレイしたdanがまたまたプレイ。
忙しすぎて「もうdjはやんない」って言ってたくせに完全復活の模様。
この人の良い感じに自分勝手なところが大好きだったりする。秋が楽しみだ。

土曜だしもうちょっとお客さん多くてもいいのに・・・って思ったけど、相変わらずいつも会う連中がいっぱい。



ふと1人で初めてyumlaに入った時の事とかを色々思い出した。

もうあっという間に3年半くらい経ってしまったけど、今でもその時会ったヤツらと毎週の様に顔を合わせて、毎週同じ様にテクノで踊ってる。
すんごい数の人間が密集した小さな香港島の、また更に小さなバーの中できゅうきゅうで踊り続ける感覚は、言葉では表現出来ない独特なものがある。

一見さんには厳しいところはあるし、ちょっと敷居が高いという人もいるけど、自分のとっては本当にyumlaは香港のホーム。
仲良い友達はほとんど皆ここで知り合ってるけど、もう本当にファミリーみたいな感じ。
yumlaは本当に独自のコミュニティを持ってて、そこで鳴ってる音に反応して通い出すと、気付いたら皆自分みたいになってる。笑


テクノとかミニマルって不思議なもんだなぁって思うのは、皆同じ様な淡々とした音で踊るんだけど、ちょっと音が増えたり減ったりするだけで皆が "うおー!"ってなる。
たまにそれが大きなフェスだったりすると、何千人、何万人って人が "うおー!"ってなる。
本当にある意味、世界共通言語。しかもものすごいエネルギーを動かすやつ。

何も言葉を交わさないでも、黙って踊り続けて、誰かと目が合うと何となく同じ感覚を共有してる様な気分になる。
時間を忘れるくらいに淡々とひたすら踊るだけなのに、すごい大事な時間を共有してる感じがたまらん。

昨日も相変わらずそんな感じだった。




昨日も相変わらずだいぶ飲んだ。
チリウォッカの辛さはピークに達しつつあって、ショット1杯がかなり応えた。

先日のプール事件後、自分の足のけがに超責任を感じてたらしいヒデもやっと調子を取り戻した。
「こいつは本当にアホなヤツだ」っていつも思うけど、yumlaで遊ぶ時は大概一緒にいるし、夜遊びには欠かせないヤツだ。



ベロベロになりながらも、バーカンから周りを見てると色々感傷的になって来た。
色んな友達が自分の前を横切って行くのを見ながら、色々yumlaでの思い出がフラッシュバックした。

だいぶ涙腺が緩んで来たので、落ち着こうとして一度外に出た。

階段のとこにwendyがいて並んで座って話し始めた。
最近wendyとあう度に「帰って欲しくない」って言われる。
「またちょくちょく戻って来るから」っていつも言うんだけど、自分の表情からも気分が読めるのか、wendyの目の辺りもちょっとウルッと来てる。
自分の方は大分やばくなって来た。
この超癒し系ハードコアのmy sisterの笑顔には昔から何度も何度も元気をもらった。

ここ1年弱くらいかもしれないけど、ほぼ毎週末会うemilyも前にいる。
彼女も10月くらいでオーストラリアかどこかに移るみたい。
本当に音楽が好きで、自分がプレイする時もいつも前で踊ってるおなじみのキャラ。
で、「お前みたいなハッピーなヤツが帰ってしまうのは本当に寂しい」って言ってくれる。
一番寂しいのは間違いなくオレです。


wendyと昔のlamma島でのビーチパーティーの話になった。
ちょうど3年前の今頃、当時yumlaで働いてたireneのフェアウェルで、嵐の中で超クレイジーなパーティーをやった。
確か後から気付いたら台風警報も出てて、夜中男達がテントを支えて、皆小さなテントの中に集まってDJブースを守る様にして踊り続けた。
確かCDJが雨で壊れてタンテしか動かなくて、「もうかけるレコードがない」ってとこまで頑張ったkerriの後に変わって、発電機もぶっ壊れて音が出なくなる朝8時半くらいまでプレイした。
この4年間を振り返っても特別ハードコアな思い出。



これまでに起きた何度もの乾杯、ハグ、ダンス。
その本当に小さなダンスフロアから生まれる無数の笑顔。
自分にとって最高の遊び場、仲間、温度、質感。



何かまた色々思い出して来てるうちに、目元が相当やばくなって来て、顔を上げれなくなった。
ここで誰かにつんってされたらもう全部噴き出してしまいそうな感じだった。
酔っぱらってるのも、泣きそうになるのも両方堪えないといけないのは超しんどかった。


今から1ヶ月、毎週こんなんなったら大変。
自分は結構泣き虫なのかも。マジ勘弁してほしい。
それでも音もステップも止まらない、この淡々としてる感じが好き。


日本には帰りたくないけど、やっぱり帰らないといけない。
でもまたすぐに、結構しょっちゅう会いに戻って来るから。
たまにしか会わないヤツよりは、もっと会うはずだから。
住む場所が離れても、何となく近くにいるから。
本当に良い友達がいっぱい出来た。
自分は本当に香港とyumlaが好きだって思った。



本当に帰国直前に書こうとすると、もっと感傷的になってしまうから今の気分を先に日本語で残しておこうと思った。
あと残り1ヶ月はもうしんみりならなくていいかな。



何気に最後の月も毎週DJ詰まってるんだけど、yumlaでのフェアウェルセットは28日土曜。
出来るだけたくさんの友達と、いつもと同じ様な感覚をシェア出来たら最高です。

じゃ。







宇宙の中でここはどこで 人生の中でここはどこで 
オレたちはどこに行くんだろう 今夜はどこに繋がるんだろう 
今夜はいつの間に始まったんだろう 
今夜はまた明日になれば 毎日の空気に溶けて行くんだろうな
爆音の中で聴こえる静寂 奇跡の周波数
その時あんたが上を見ながらぼそっとつぶやいた台詞を今でも覚えてる
この時がずっと続けばいいのにな

あんたとあんたの向こうにいる音楽に あんたと聴いた音楽に親切に そして今日に 
ありがとう ありがとう オレの友達よ
欲とか金とかで目が回ってだんだん行きてくって事が難しくなっていってるけど
フロアは今日も幸せ、笑顔、可能性で満ちている 
ありがとう オレの友達よ ありがとう オレの友達よ

来月のこの日まで健康で、健闘を祈る ありがとう オレの友達よ

コトバ、音、絵、アイディア、思想、法則、笑顔、全てが大切なインスピレーション
助かるよ ありがとう


tha blue herb / annui dub (thank you very much my friend)

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