ここんとこ引っ越しの準備に追われてます。
それにしてもどうしたら良いものか・・・。
1500枚のレコード、CD、DJ機材とかを日本へ送り返す為に、いくつか業者に見積もりを頼んでみるものの、$16000HKて!(日本円で20万円弱!)
世も末です。夜逃げしたい気分です。
ひとまずもっと色々あたってみるしかないけど、とりあえずはもう聴かなさそうなレコードもあるので処分しようと思います。香港在住で興味のある方は是非連絡下さい。
日本に帰ってからも実家の部屋に自分の居場所がなさそうなので、色々売ろうと思ってます。
レコードかデータかってのは置いといても、ひとまずこの数年で「今後もずっと聴き続けれる音、質感」というものが結構見えて来た様な気がするので。
「こういうのはもういいや」 的なレコードはばっさり売るつもりです。
こちらも興味のある方は帰国後いつでもどおぞ。
で、また新しい機材とかレコードが欲しいもんです、やはり。
大枚はたいて買った数々のレコードがいくらくらいで売れるのかも気になるところだけど、最近のレコ屋事情はどうなんでしょう?
ちょっと長くなります。
こっちにいてもロンドンで、NYCで、東京で、どこどこの店がクローズしたって聞くけどそんなにもうレコード需要ってないものなんでしょうか?
そんなにネガティヴな感じなんでしょうか?
自分に関して言えば、確かにレコードをプレイする機会は減ってます。
だってレギュラーでやってるとこにタンテがなかったりするから。爆
でもあるとこでやれるならもちろんレコード使います。
けど新しい音に関してはやっぱり香港で入手するのは難しくて、確かにデータが増えた。
しかもレコードかけるDJがいないもんだから、システムのセッティングもデータ向けになってるし、ヘタしたらタンテもSeratoのインターフェイスに繋がってたりする。
世も末です。
これからどうなって行くんでしょうね、DJカルチャー。
有名DJもどんどんTraktorとかSeratoとかにチェンジして行ってるけど、最初っからBPMを一定にしてピッチを合わせない、偽レコードやコントロールCDさえも使わない人がいっぱい。
多分ピッチを合わせる事に時間や労力を費やすよりも、もっとミックスする事自体に集中したいってノリなんだろうけど、それもどうでしょう?
そりゃー、最初からピッチが完全に合ってたらDJなんて超楽でしょうね。
誰でもロングミックス、ビューティフルミックス。
Ritchie Hawtinまでにはなれないだろうけど、エセRitchieになるのは簡単なのかも。
実際自分の好きなアーティストもそうなっちゃってる人いっぱいいると思うけど、決してその人のDJがすごいとは思わない。その人が出してる音自体は好きだけど。
つーかもう正直誰がやっても一緒やん、みたいな。
そんなんやったら別にミックスせんでも最初っから用意したミックスセット垂れ流しでも変わらんやん。
個人的にテクノのDJに関して言えば、それでもおもしろいセットやってる人が結構いるけど、皆が自分なりの「こだわり」を持ってやんないと、そのうちシーン自体がマンネリ化するのも時間の問題の様な気がします。
じゃないとDJの価値観は下がるばかり。
売れなくなった芸能人やら旬の短いモデルやらが、誰でも出来る様なしょうもないセットでウン十万円の小遣い稼ぎ。どこの世界も同じ様な傾向です。
世も末です。
一流のDJがネクストレベルに行く為のツールならともかく、そこら辺の人やビギナーがいきなりそこから入ってもとても「DJしてる」とは思えない。
デジタルDJ業界もR指定じゃないけど「DJ10年未満お断り」とかしないと本当にしょうもないのばっかりになるんじゃないかとリアルに心配してます。
ちなみに超一流のDJならフォーマットは何であれバッチリやるはず。
ますます「現場」ってなんだろう?って思います。
そのうち音がずれてるのを一生懸命合わせようとしてる人の方が「超頑張ってる、ヤバいねー」なんてなるかも。
今でもレコードのみで頑張ってやってるDJも少なからずいるだろうし、その中にはだいぶ神の領域まで近づいてる人もいるかもです。
もっとそういう人の価値が本当に評価されたら良いなと思います。
データのDJは楽だからギャラ1万円。
レコードのDJは苦労してるから5万円!とかになれば良いのになー。なんて。
どっかないですか?そんな素敵なお店?!
ちなみに散々そんな事言っといて、自分も日本に帰ったら自宅用にTraktor入れようかな?なんて悩んでます。
というのもCDJ置くスペースもお金もないから。
でも直感的にイメージを形にすることでインスピレーションだけは湧くかも。
で、それを実際にクラブではレコードとCDでプレイ。
「お前もそのうち・・・」って思われそうだけど、ちょっとやってみたい事もあって。
というのも最近の新しいエレクトロニックなHiphopが格好良い曲いっぱいあるんだけど、どれも2分とかですぐ終わってしまうのが切なくて。
じゃ、自分でループ組んだり、エディットしたりして ロングミックス出来ないかな?という・・・やっぱりロングミックスの方が好き。
生音をPCでってのはやっぱナシかなーって思いながらも、今後Flying Lotusがどうなって行くのかはやっぱり楽しみだったり。
と、考える事は色々。
うだうだ言っても時代は変わるし、それに置いてけぼりにされるのもイヤだけど、とにかく大事なのは「自分はこうありたい!」っていうこだわり。
それはDJに限らず何でもそうだと思うし、それをちゃんとやる人は流行り廃りに関係なく良いものを追い続けるんだと思います。
自分もそうでありたい。
とりあえず日本に帰国したらDJでギャラなんてろくにもらえないだろうし、考え方も変えないとやっていけないだろうから、とりあえず色々リセットする事になるだろうけど、まぁ、残り1ヶ月精一杯やります。
でも日本に帰ったらまたレコードが色々買える!
ちなみに新譜に関して言えば、このご時世にレコードで出してる人なんてよっぽどの好きモノだし、という事は昔よりも面白いものに出会える確率が高いと思うんです。
そう考えればポジティブかもね。
Beatportでゴミみたいな曲いっぱい視聴して時間と労力を無駄にするよりは、全然有意義な事だったりして。
キーポン。
まいど~。
ReplyDeleteDJのレコード屋を取り巻く環境ですがCISCOの閉店
で所謂メイン・ストリームのツールとしての役割
は終了したという見方が強いと思います。
ただ僕らは全然、そういった所とは関係無い所で
音楽を聴いてきたつもりだしまだまだレコードの
需要は有ると思いますよ。
当店はまだまだ売れ伸びてるしね。
打ち込みに関してはセッティング等でレコード
と遜色無い感じで鳴ってる時もあるけど生音に
関しては圧倒的にレコードの方が音が良いと
思います。
僕の予想ですがデータとアナログの2極化が
進んでいるのでデータへの反発でアナログの
需要が上がって来そうです。
逆に厳しいのはCDでアナログからCDへの移行
はパッケージ~パッケージだったけど今回は
パッケージが無くなるのでそっちは残念。
作品ってアーティストの生きた証で魂なのに
データで切り売りされるっていうのは切ない
です。
どもども、だいぶゴブサタしてます〜。
ReplyDelete一瞬「誰だろう?」って思ったけど、「まいど~」でハッと思いました。
現役バリバリのレコード屋さんの声、ありがとうございます!
お店良い感じなんですねー!!!スバラシイ!!!
ずっと前に日本に帰った時に買ったremixにレコ屋対談みたいなのがあって何度か読み返したんですけど、シスコ閉店はやっぱり大手にしか行かない人とか通販しかしない人にとってはショックだったろうけど、実際買ってる人は自分で色々探してでも買うんですよね。
<打ち込みに関しては〜>のくだり、全くもって同じ意見です。
テクノとかってキックの太さよりも固さとか締まりが大事だったりするので、セッティングで補えるところもあると思うんだけど、生音に関してはせっかくの良い状態のスタジオ録音が伝わって来ないんですよね、データだと。
何かファンキーさも全然大人しめに聴こえてしまう。
今一緒にパーティーやってるツレがよくFela Kutiのオリジナル盤とかかけるんですけど、曲が良いのはもちろんだけど、それ関係なしでもその音厚に体が反応するんすよね!テンション上がるんすよね!
僕も多分レコードよりCDが先になくなると思うんです。
小さいのが利点なら、データをCDRに焼いてもそんなに変わんない。(もちろん全てそうじゃないけど)
でもCDRいっぱい焼いて聴かなくなったの捨ててたら環境に悪い。
レコードはでかいから捨てるに捨てれない。笑
あと僕はCDのプラスチックケースが嫌いで。
みんな紙ジャケにするべきだと思う!
<作品ってアーティストの生きた証>ってのもそうですよね。
だとすると今からは昔程、後生にも語り継がれるビッグアーティストは生まれないでしょうね。
そういや前回帰国した時に買ったThomas FelmanのLPには同じ内容のCDが付いてました。
レコード買うとデータのDL用のコードが付いて来るとか、そういうのに未来の可能性を感じます。
日本帰ったら広島にも行かないとですね。
宮島の牡蠣とかお好み焼きとか食いたいっす〜。